山下 貴司です。
政策集団である「水月会」のメンバーとして、私が、力を入れているのは議員立法です。
衆議院議員になって3年半で、「改正研究開発力強化法」「原子力発電損害賠償時効延長法」、「空家対策特別措置法」、「リベンジポルノ防止法」、「公認心理師法」、「国外犯罪被害者弔慰金支給法」と6本の議員立法を成立させることができました。(もちろん、議員立法は1人でできるものではなく、使命感と想いを同じくする先輩・同僚議員、そして法制局や関係省庁のご協力あってのことです。)
議員立法とは、政府側が原案を作成して内閣が提出する内閣提出法案(「閣法」)と異なり、議員が原案を作成して提出するもので「議法」と呼ばれます。
「国会は『立法府』なんだから、国会議員が立法するのは当たり前じゃん」と思う人がおられるかも。でも、現実には、国会で成立する法案のうち、およそ8~9割が内閣提出法案で、議員立法(議法)は1~2割程度なのです。
しかも、与党側から議員立法法案を提出する際には、国会対策上、内閣提出法案の審議日程に大きな影響を及ぼさないように、できるだけ、全会一致法案にして持ち込むことが求められています。
なので、議員立法を成功させるためには、法案の内容が法律的にカッチリしたものであるだけでなく、与党内は当然のこと、野党にも賛成してもらえるように誠心誠意「ご説明」に回るド根性と党内外の人脈が不可欠です。
時の政治情勢によっては、野党の先生から、「内容は賛成だけど、政治情勢的に与党案に賛成することは難しいねぇ」といわれることもしばしば。
しかし、党派を超えても誠心誠意説明すれば想いは通じるもの。
「空家対策特別措置法」、「リベンジポルノ防止法」については、衆議院解散の直前、「公認心理師法」は平和安全法制採決の直前、「国外犯罪被害者弔慰金支給法」は参議院選直前の国会最終日という、いずれも与野党対立が激化した場面でしたが、自民党から共産党まで党派を超えた賛成をいただき、ほぼ全会一致で成立させることができました。
次の臨時国会でも、「再犯防止推進法案」や「ストーカー規制法改正案」等の提出に向けて奮闘中です。
ちなみに議員立法を手がけたことで有名なのは田中角栄元総理。衆議院議員となって10年間で25本、42年の議員生活で33本の議員立法を成立させており、若い議員に向かってこう檄を飛ばしたそうです。
「政治家の仕事は何か。政策を作って立法化することだ。『議員立法』っていうやつだ。政策は官僚がつくるものと思っていたら時代に取り残される。政策を作れんやつは政治家を辞めたほうがいい。ワシは、これまでいくつもの議員立法をしてきた。—その為には夜寝る暇も無く勉強した。まぁ、かあちゃんと仲良くする時間はあったがな」。
政治力・人間力では、田中角栄元総理には及びませんが(かあちゃんと仲良くすることも含めて)、せめて政策力は、追いかけていきたい。そう思いながら国会内を飛び回っています。
生年月日:昭和40年9月8日
当選回数:2回
学歴:1990年3月 東京大学法学部卒業、1997年5月 米国コロンビア大学ロースクール卒業
得意な政策分野:司法 外交 厚生労働 知的財産戦略 中小企業対策 行政改革